温度の加減で状態が大きく左右されるので、焼き上げるまで目を離さず熱いオーブンの前に立ち続けます。
抹茶と豆乳のキレイなコントラストを出すための数とバランス、ひとつのオーブンで一度に6本の京ばあむを絶え間なく同じ質で焼き続けるのは集中力と技術の証。どの京ばあむも真心込めて真剣に焼いています。
味のアクセントとなるフォンダン。焼き上がった京ばあむを回転させて、温めたフォンダンをしっかり分厚くコーティングしていきます。手元が狂えば商品として出せなくなってしまう緊張の行程、フォンダンが固まる前に手際よく行うさまはまさに熟練の技です。
冷やせばしゃりしゃりと甘く、暖かい場所での保存、または日が経つにつれてフォンダンがスポンジ生地に染こみしっとり甘くなるなど、味わいの違いもお楽しみ頂けます。
開発当初は焼いている時に生地が落ちたり、傷がついたり、商品にならないものもたくさんありました。製造が追いつかず、夜中まで焼いていることもありましたし、火と隣り合わせの焼成室は環境が整うまで40度以上になることも。
お客様に買い続けて頂けたことで、現場も試行錯誤しながら、より良い京ばあむをお届けすることができるようになりました。感謝とともに、これからも焼き続けます。